遊々泳々‐ゆうゆうえいえい‐ 宮﨑菖子・田村美琴 at Gallery Dalston
制作スタイルが異なりながらも、不思議と溶け合うという2人の作家による展覧会が開催されています。日常生活が起点となっているところは共通しているようですが、「遊々泳々」と表現されたタイトル通り、自由で心地よい世界観が広がっていることが想起されます。日々の感覚を確かめつつ、流されないで生きることは、東京という街では難しいことのように感じますが、この展覧会で何か気づいたり、ステキだと思うようなことがあれば、明日が少し楽しくなるかもしれません。あなたも本展を訪れてみてはいかがでしょうか。
◆以下はギャラリーより発行された広報用資料からの引用になります◆
田村美琴と宮崎菖子による二人展「遊々泳々(ゆうゆうえいえい)」を開催いたします。
田村は日々の生活の中で感じた些細な出来事、その時に感じた記憶、感情を風景と滲ませて描いています。彼女の描く風景は単なる風景画というよりはより心象的で独特の切なさを帯びています。その切なさは彼女がつけるタイトルにもよく表れています。今この生きている瞬間、感じた記憶を鑑賞者自身の記憶とともに重ねてみることで新たな見え方も生まれてくるかもしれません。独特の空気感・肌感を生み出す田村の作品を是非ご覧下さい。
今展二人展では田村が新しく試みている陶器を使った小作品も複数展示致します。
一方、宮﨑は日常生活の中で日々普通に生活をする中で、絵を描いていくこと、またそれらを残していくという行為を大切にして制作しています。彼女は、田村とは違って絵を描く瞬間の思考や感情を介入させず、自らの意図とは違ったところで描くという独自のスタイルで制作しています。私自身、彼女の描いてきた痕跡と集積に不思議と魅了させられてきました。それらの描かれる支持体もいわゆる絵画でよく使われるもの(パネルやキャンバス)より、日常にありふれたもの(紙や木材、積み木)などに描かれています。是非、彼女の絵画の痕跡を辿ってみて下さい。
制作スタイルも違う二人ですが、不思議と二人の作品は溶け合います。今展ではギャラリー空間を二人の作品が遊々泳々と自由に行き来し、鑑賞者を楽しませてくれることと思います。
是非、皆様のお越しをお待ちしております。
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田村美琴 / TAMURA Mikoto
【プロフィール】
2001 神奈川県生まれ
2023 東京造形大学 造形学部美術学科 絵画専攻領域 卒業
2024 東京造形大学大学院 造形研究科造形専攻 美術研究領域 在学中
【展覧会(個展)】
2022 「遠くなったニュースと暗い夜、コンビニの駐車場で見える誰かの素顔」mime(東京造形大学/東京)
2023 「ZOKEI展」(東京造形大学卒業・修了制作展)東京造形大学(東京)
「手で開けた朝、閉め忘れたやみ まばたきするたびに変わってく空気」 mime(東京造形大学/東京)
【展覧会(グループ展)】
2023 「ART NAGOYA 2023」 名古屋観光ホテル(愛知)
「ひかりをつかむ」ARTDYNE(東京)
「in view」ギャラリーいちょうの木(東京)
「テイクオーバーゾーン」mime(東京造形大学/東京)
「Spiral Xmas Market 2023」SPIRAL(東京)
2024 「草葉の陰より」gallery TOWED(東京)
「る/られる」小金井アートスポット シャトー2F(東京)
【 アワード 】
2023 「ZOKEI展」ZOKEI賞(卒業制作優秀賞)
【コンセプト】
ふと思い出す過去のこと、日常で起きた些細な出来事や小さな気づきを得た瞬間の風景を滲ませて描く。そこに自身の内側、あるいは身体の周囲で流れた時間を重ねるように描くことで、呼び起こされた記憶のなかを往来する時間や、心身と場所との物理的、精神的距離を画面に映し出すことを試みている。
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宮﨑菖子 / MIYAZAKI Shoko
【プロフィール】
1997 山口県生まれ
2020 成安造形大学洋画コース卒業
2022 武蔵野美術大学修士課程油絵コース修了
【個展】
2023 エトセトラ(gallery Dalston/東京)
2022 works(GALLERY b.TOKYO/東京)
2019 横断と切断(成安造形大学ギャラリーキューブ/滋賀)
2019 凝視(cumono gallery/京都)
【他展覧会】
2023 いえーい(トタン/東京)
風が透る(YOD TOKYO/東京)
grid2(biscuit gallery/東京)
ARTISTS’ FAIR KYOTO2023(京都文化博物館)
2022 うつつの暇(gallery TOWED/東京)
【受賞歴】
2024 FACE2024 審査員特別賞
2024 京都府新鋭選抜展2024(京都文化博物館)
2022 Idemitsu Art Award2022 入選
【ステイトメント】
何かを表現したり伝えたりする以前の、ただ絵を描くということ、何かを残していく行為として制作を行う。描くことや、描いたものを観せることに必要以上の意味を不随させずに、ただ描かれた痕跡として、絵がそこにあるということが重要だと考えている。絵を描く瞬間の思考や感情を介入させずに、自らの意図とは離れた場所で作品を成立させたい。
タイトル | 遊々泳々‐ゆうゆうえいえい‐ 宮﨑菖子・田村美琴 |
会期 | 2024年8月31日(土)~ 9月15日(日) |
会場 | Gallery Dalston |
住所 | 〒130-0023 東京都墨田区立川1-11-2 |
Webサイト | https://www.dalston.space/ |
開廊時間 | 13:00〜19:00 (最終日のみ17:00まで) |
休廊日 | 月曜日、火曜日 |
観覧料 | 無料 |