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日本のタイル100年 ー 美と用のあゆみ in 江戸東京たてもの園

江戸東京たてもの園では、特別展「日本のタイル100年 ー 美と用のあゆみ」が2023年3月11日(土)から8月20日(日)まで開催されています。現在の建築物の外壁や内装に使われるタイルが、タイルという呼び名に統一されたのが約100年前の1922年だとか。台所、トイレや洗面所、ビルや大学、地下鉄の駅、銭湯など、さまざまな場所で使われてきた日本のタイルの美と用の間でタイルが果たしてきた役割を振り返れば、暮らしや建築の未来が見えてくるかも知れません。

本展はいずれも陶磁器の産地として有名な愛知県常滑市・INAXライブミュージアムと岐阜県多治見市・多治見市モザイクタイルミュージアム、そして江戸東京たてもの園との3館共同企画により開催される特別展です。日本におけるタイルの源流と歩んだ歴史を探り、未来へ向けた第一歩を見出そうという巡回展ですが、展示構成や内容は会場の特性に合わせて調整されるということなので、江戸東京たてもの園らしい展示が期待できるのではないでしょうか。

タイルの起源は古代エジプトといわれ、ピラミッドの地下空間の壁面を飾ったものが発掘されています。水や火に強く、腐食しにくく、しかも汚れを落としやすい特性から、数千年の時をかけて世界各地に広まりました。日本では6世紀の仏教伝来とともに入ってきていますが、広く普及し始めたのは明治の文明開化により西洋からタイルや煉瓦、テラコッタを用いた建築文化が伝わったことがきっかけです。

1922(大正11)年に東京・上野で開催された「平和記念東京博覧会」で、それまで25以上の呼称があったタイルが、「タイル」とひとつに統一すると宣言され、大々的にアピールされました。その後も輸入品を手本にタイルの量産化が始まり、地震や戦争などの大きな出来事を経ながら、生活様式の変化や都市化に合わせて日本独自のタイル文化が花開きました。暮らしのさまざまな場所で使われてきたタイルの美と用の間で、タイルが果たしてきた役割を振り返れば、暮らしや建築の未来を考える機会になるのではないでしょうか。

 

江戸東京たてもの園は、現地保存が不可能な文化的価値の高い歴史的建造物を移築し、復元・保存・展示するとともに、貴重な文化遺産として次代に継承することを目指し、1993年に東京都江戸東京博物館の分館として、東京都小金井市の都立小金井公園内に開園しました。


建造物だけでなく、内部に生活民俗資料などを展示し、それぞれの時代の生活や商いの諸相を再現しています。また、復元建造物によって、下町と山の手のまちなみが再現されています。
単に展示を見学するだけでなく、園の資料や環境を生かした「普及事業」や「特別展」、「ミュージアムトーク」なども実施されており、四季を通じた催しなども併せて、さまざまなかたちで都民に親しまれています。


江戸東京たてもの園はかつての東京の街やくらしを懐かしんだり、新しい発見や学びを得たり、あるいは広大な敷地の緑に癒されたりと、人それぞれの楽しみ方ができる人気の施設となっています。桜の花が楽しみになり始める頃から新緑、夏へと気持ちのよい季節に開催される特別展「日本のタイル100年 ー 美と用のあゆみ」にお出かけしてみてはいかがでしょうか。

【展示構成】
第1章 日本のタイルの源流をさぐる
第2章 タイルの普及と名称統一
第3章 美と用の100年史

タイトル 日本のタイル100年 ー 美と用のあゆみ
会期 2023年3月11日(土) ~ 8月20日(日)
会場 江戸東京たてもの園 展示室
住所 〒184-0005 東京都小金井市桜町3-7-1(都立小金井公園内)
Webサイト https://www.tatemonoen.jp/
開園時間 3月17日(金)まで 9:30~16:30 (入園は16:00まで)
3月18日(土)から 9:30~17:30 (入園は17:00まで)
休園日 月曜日
※月曜日が祝休日の場合はその翌日
※3/20・27、4/3、5/1は開園
チケット情報 入園券のご購入は、日付指定の事前予約をおすすめいたします。
詳しくは公式サイトの「入園券のご案内」のページへ。
料金 【個人】
一般:400円
65歳以上の方:200円
大学生(専修・各種含む):320円
高校生・中学生(都外):200円【団体(20名以上)】
一般:320円
65歳以上の方:160円
大学生(専修・各種含む):250円
高校生・中学生(都外):160円※中学生(都内在住または在学)・小学生・未就学児童は無料です。
料金(備考) ・有料入園者20名以上でご来園された場合、団体料金が適用されます。
・身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付き添いの方2名は無料です。
・都内の小・中・高校生とその引率者が教育活動として観覧する場合は、無料です。(事前の承認が必要です。)
・東京都歴史文化財団のパートナーシップ会員校の学生の方は、観覧料の優待制度をご利用いただけます。会員校の学生であることをお申し出のうえ、学生証をご呈示ください。
・「Welcome Youth(ウェルカムユース)-2023春-」3月18日(土)~ 4月2日(日)は18歳以下は入場無料。
※年齢を証明するものが必要です。「Welcome Youth」詳細はこちら