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千葉正也個展 in 東京オペラシティアートギャラリー

若手のホープとして国内外で注目されている千葉の作品が、美術館の大空間に自由自在に構成されて、“冒険”や“解放区”とも呼びたくなる、心楽しくなるアート体験をもたらしてくれる個展になっています。

大胆不敵なアプローチを試みる若手のホープ
千葉正也(1980- )は東京を拠点に活動し、数多くの展覧会やグループ展への参加を経て、国内外の美術館や個人に作品が所蔵されて評価が高まっています。また美術大学で後進の指導にあたっているなど、若手ペインターのホープとして大きな期待と注目を集めています。
千葉の作品には、古今東西の絵画において達成されたさまざまな表現やその成果を誠実に受け継ぎつつ、既存の現代アートの枠組みを平面、立体、映像などのメディアを駆使して揺さぶりをかける大胆不敵なアプローチを観ることができます。

 

虚構の風景がリアルに表現される独特の世界
千葉の絵画作品には、紙粘土や木片で自作したモチーフを日用品と配置した仮設の風景を描いたものや、彼を取り巻く環境や過去の出来事から採取したイメージをキャンバス上に再現したものなどがありますが、いずれも混在する素材感などを描き分ける技術力により、仮設(=虚構)の風景がリアルに表現されて独特の世界を作り上げています。

また、自身の顔を舞台女優やテコンドーの選手などの顔に描き、これを紙に写し取る「自画像」シリーズをはじめ、写真、映像、インスタレーション、サウンド・アート、パフォーマンス、資料展示など様々な手法の作品が、美術館の大空間に構成されています。

大空間に構成される作品群
会場内は91点の作品と10数点のドローイングや参考映像などが、ウッドチップが敷き詰められた“流れ”に沿って展示されています。一見ランダムに見えますが、よく観ていくと作品どうしの関係性など、かなり緻密に考えられて配置されていると感じます。

また、ウッドチップの“流れ”は入り口から出口まで続き、これらの中で過去や日常のイメージも交えて展開されるので、あたかも作家の私的なタイムラインを覗いているような気分にもなります。
特に、千葉自身が飼育している亀が途中で登場するのも、そういう趣を感じさせる理由でしょう。亀は水槽の中で暖かなライトを浴びながら頭をもたげ、気持ちよさそうな?表情でこちらを見つめてくれました。

【作家プロフィール】
千葉正也(ちば まさや)1980年神奈川県生まれ。東京都在住。2005 年多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業。主な展覧会に「アッセンブリッジ名古屋」旧名古屋税関港寮(名古屋、2019)、「αM 2018『絵と、』vol.4 千葉正也」GalleryαM(東京、2018)、「宇宙英雄ペリーローダンと私の生活」Art Center Ongoing(東京、2018)、「MAM コレクション006:物質と境界」森美術館(東京、2017)、「思い出をどうするかについて、ライトボックス風間接照明、八つ裂き光輪、キスしたい気持ち、家族の物語、相模川ストーンバーガー、わすれてメデューサ、50m 先の要素などを用いて」シュウゴアーツ(東京、2017)、「ふぞろいなハーモニー」広島市現代美術館(ソウル、台北に巡回、2015-2016)、「六本木クロッシング展:アウト・オブ・ダウト」森美術館(東京、2013)など。

 

タイトル 千葉正也個展
会期 2021年1月16日[土]─ 3月21日[日]
会場 東京オペラシティ アートギャラリー[3Fギャラリー1, 2]
住所 〒163-1403 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー3F
Webサイト https://www.operacity.jp/ag/exh236/
開館時間 11:00 ─ 19:00(入場は18:30まで)
休館日 月曜日、2月14日[日](全館休館日)
料金 一般1,200円[1,000円]、大学・高校生 800円[600円]
中学生以下無料