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所蔵作品展「MOMAT コレクション」小特集 「プレイバック「抽象と幻想」展(1953-1954)」 in 東京国立近代美術館

東京国立近代美術館で開催される「MOMAT コレクション」は、13,000点を超える所蔵作品から選りすぐりの約200点が、会期ごとに3フロア、12の部屋に分けて展示されます。内容は19世紀末から現代までの日本美術の歴史をたどる作品や、海外作品も交えながら展開されますが、毎回さまざまな切り口で企画される小特集も楽しみのひとつです。
今回は同館が開館して間もない、初期の重要な展覧会である「抽象と幻想 非写実絵画をどう理解するか」展を振り返る(プレイバックする)興味深い内容になっています。

69年前の展覧会をVRで再現 (所蔵品ギャラリー 3階 7室・8室)
東京国立近代美術館は2022年12月に開館70周年を迎えます。今回の小特集では、開館1周年を記念して開催された、初期の重要な展覧会である「抽象と幻想 非写実絵画をどう理解するか」展(1953年12月1日~1954年1月20日)を振り返る内容になっています。

この展覧会の特徴は、名品を並べる従来型の展示とは違い、同時代の作家を特定のテーマの下で取り上げるという当時としては新しい試みでした。
今回、7室では「抽象」と「シュルレアリスム(幻想)」というモダンアートの二大潮流をめぐって構成された展覧会を、残された資料や記録を元に制作した再現VRで追体験することができます。また8室では「抽象と幻想」展の出品作品を中心に50 年代の作品が展示されています。VRとリアルの両方で、開催当時に想いを馳せることができるでしょう。

「解体と再構築」 (所蔵品ギャラリー 4階 3室)
既成の概念や枠組みを超えようとする新しい表現が次々と生まれた第1次世界大戦から第2次世界大戦にかけての1920~30年代の作品は、東京国立近代美術館のコレクションの中でも特に充実している時期になります。
この時期はイメージの解体と再構築を試みるような前衛的な表現の作品に対して、素朴さや原始性への憧れ、あるいは古典古代の再発見など、根源性や普遍性への高い関心が向けられた作品も多く登場します。そこには戦争によって受けた傷の深さや、次なる戦争への不安がつのる時代背景が感じ取れるでしょう。

 

 

「80年代のニューフェースたち」(所蔵品ギャラリー 2階 12 室)
企画展ギャラリーで開催される「大竹伸朗展」(11月1日~2月5日)にあわせ、大竹氏が注目を集めるようになった1980年代の日本にスポットが当てられています。

広告文化や雑誌文化が花開き、現代思想がもてはやされ、サブカルチャーが興隆した80年代を背景に、大衆文化のイメージを取り込んだ作品や、空間に作品を展開するインスタレーションなど、新しい表現が次々と試みた作家たちの作品が紹介されます。

 

 

タイトル 所蔵作品展「MOMAT コレクション」
小特集 「プレイバック「抽象と幻想」展(1953-1954)」
会期 2022年10月12日(水)~ 2023年2月5日(日)
会場 東京国立近代美術館 本館所蔵品ギャラリー(4F~2F)
住所 〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園3-1
Webサイト https://www.momat.go.jp/am/
開館時間 10:00~17:00(金曜・土曜は10:00-20:00)
*入館は閉館30分前まで
休室日 月曜日[2023 年1月2 日、1月9日は開館]、年末年始(12月28日~1月1日)、1月10日(火)
料金 一般 500円 (400円)
大学生 250円 (200円)
※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。無料観覧日:11月3日(文化の日)
5時から割引(金曜・土曜):一般 300円、大学生150円※高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」をお持ちの方、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。入館の際に、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等をご提示ください。
チケット情報 東京国立近代美術館 所蔵作品展の予約優先チケット(日時指定券)をご予約いただけます。
詳しくは、こちらへ ⇒ チケット予約ページ