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ゴッホと静物画― 伝統から革新へ in SOMPO美術館

SOMPO美術館では、「ゴッホと静物画― 伝統から革新へ 」が2023年10月17日(火)から2024年1月21日(日)まで開催されています。本展で中心的なテーマに据えられているのは、17世紀から20世紀初頭までのヨーロッパにおける静物画の流れの中に、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~1890)を位置づけ、彼が先人達から何を学び、それをいかに自分の作品に昇華させ、そして次世代の画家たちにどのような影響を与えたかという点です。また、ゴッホの代表作「ひまわり」にも焦点をあて、彼やその他の画家たちが描いた「ひまわり」も紹介されています。静物画というひとつのジャンルを通して、現代にもつながっていく画家たちの伝統から革新への探求に対し、改めて認識を深める貴重な機会になるでしょう。

フィンセント・ファン・ゴッホは、27才から37才までの10年という短い画業の中で、 油彩画だけでも850点余りを描いています。そのうち静物画は約180点で、花の静物画を本格的に描き始めるのは、画家を志してから6年後のことになります。美術学校や画塾に通ったわずかな期間を除き、ゴッホは美術館や画廊で目にしたり、版画を通して知った先達の作品、あるいは同時代の画家たちから多くを学びました。


人物を描く画家を目指したゴッホにとって静物画、特に花の静物画は、絵画の技法を習得し、色やタッチを研究するためのものだったのかも知れません。ゴッホはこの「静物画」という「修行」を通して自らの芸術を確立し、やがてそれは《ひまわり》という「花の静物画」に結実します。
本展の大きな魅力のひとつは、こうした《ひまわり》に至るまでのゴッホの取り組みを、静物画の流れの紹介とともに観ることができることです。

静物画とは英語で“Still Life(静止した命)”と表すように、生命を持たず動かない物を描いた西洋絵画の分野を指します。花、日用品(食器や書物など)、楽器、狩りの獲物や魚、食べ物(果物、パン、チーズ、お菓子等)などが代表的なモチーフです。
西洋美術史の中で、静物画がひとつの分野として確立したのは17世紀のネーデルランド(現在のオランダ)といわれています。その後、歴史画が最も高尚な分野とみなされた18世紀には、静物画は下位に位置づけられた時期もありましたが、19世紀中頃、フランスでは17世紀オランダの静物画を再評価する動きが高まりました。また、画家にとっても静物画は、対象を緻密に描くという点で、その力量が試される分野でした。
19世紀末から20世紀にかけて、画家たちは本物そっくりに描くよりも、色や形を独立したものとして絵画をとらえ始めました。たとえば人間の顔に緑を使い、四角形や三角形のみで風景を表すこともありました。描くものや配置を画家の意志や主観で決める静物画は、こうした試みに都合の良い分野となっていきます。

本展ではこうした17世紀から20世紀の静物画の流れのなかで、画家が主観で描く静物画で、ゴッホが独自のスタイルを身につけていく変遷を、クラース、ドラクロワ、マネ、モネ、ピサロ、ルノワール、ゴーギャン、セザンヌ、ヴラマンク、シャガールなど名だたる画家たちの静物画とともに観ることができます。
国内外25か所からの出展作品全69点のうち、《ひまわり》、《アイリス》をはじめ25点のゴッホ作品が集結し、ゴッホ好きにはたまらない展示内容となっています。

【展示構成】

第1章 伝統 17世紀オランダから19世紀

静物画が絵画の分野として確立するのは17世紀とされ、特に市民階級が台頭したネーデルランドやフランドル(現在のオランダやベルギー)では、ピーテル・クラースら多くの静物画家が活躍しました。
しかし、オランダに生まれたとはいえ、人物を描く画家を目指していたゴッホが関心を持っていたのは静物画以外の分野の画家たちで、彼にとって静物画は絵画の技法を習得するための手段であった(ことがうかがえる展示内容になっています)ようです。

第2章 花の静物画 「ひまわり」をめぐって

花の静物画が盛んに描かれるようになるのも、17世紀のことです。古くから宗教画に描かれてきたユリやアイリスや、大航海時代に端を発して新大陸からもたらされた珍しい植物や高価な園芸種に至るまで、花はその美しさから人気の高い主題でした。
ゴッホが花の静物画を盛んに描くようになるのは、パリ滞在中(1886~87年)のことです。その目的は「色彩の研究」で、
ゴッホが多くを学んだ可能性が高いとされているアドルフ=ジョゼフ・ モンティセリやジョルジュ・ジャナンなどの花の主題に取り組んだ作品が紹介されています。

 

第3章 革新 19世紀から20世紀

「見たままを写す」という印象主義の考えに疑問を持ち始めたポスト印象派の画家たちの時代となり、色や形など、絵画の構成要素に注目したこれらの画家たちは、対象を自在に操ることができる静物画を大いに活用しました。
ゴッホも1888年から1890年にかけて、アルルでは約24点、サン=レミでは約7点、オーヴェールでは約10点の静物画 (油彩) を描いています。 パリ滞在中より花の静物画で色彩の研究を行っていたゴッホは、色彩を自由に組み合わせ、色彩が持つ表現力を高め、こうして生み出されたゴッホの色彩は、フォーヴィスムや表現主義など、20世紀の美術に大きな影響をあたえることになります。

タイトル ゴッホと静物画―伝統から革新へ
会期 2023年10月17日(火)~2024年1月21日(日)
会場 SOMPO美術館
住所 〒160-8338 東京都新宿区西新宿1-26-1
Webサイト https://gogh2023.exhn.jp
開館時間 10時~18時(ただし11月17日(金)と12月8日(金)は20時まで)
※最終入場は閉館30分前まで
休館日 月曜日(ただし1月8日は開館)、年末年始(12月28日~1月3日)
チケット情報 混雑緩和のため、日時指定予約を導入されています。
詳しくは展覧会公式サイトのチケットのページをご確認ください。
料金

[日時指定券]
[期限付観覧券]

[日時指定券]
※アソビュー!での販売
[期限付観覧券]
※各プレイガイドでの販売。
別途「アソビュー!」で日時指定予約を推奨します
【一 般】  1,800円
【大学生】  1,100円
料金
[当日券]
※美術館窓口での販売
【一 般】  2,000円
【大学生】  1,300円
※当日、美術館窓口で販売する当日券での入場枠も設けておりますが、ご入場までお待ちいただく場合や、入場枠が完売した際はご入場いただけません。
※当日券は、ご購入順に入場時間が設定されます。混雑時はご購入からご入場までに時間がかかる場合があります。
備考 ※高校生以下は無料(日時指定予約推奨。ただし、未就学児は日時指定予約は不要。)。学生の方は、当日、学生証・生徒手帳をご提示ください。
※身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳をご提示のご本人とその介助者1名は無料。被爆者健康手帳をご提示の方はご本人のみ無料。日時指定予約を推奨します。
※本展は、各種割引制度の適用外です。