深堀隆介展「金魚解禁 日本橋」 in 日本橋三越本店
日本橋三越本店では7月27日(水)から8月8日(月)まで、本館7階 催物会場において、現代美術作家 深堀隆介氏の展覧会『深堀隆介展「金魚解禁 日本橋」』が開催されます。深堀氏独自の技法「2.5Dペインティング」で立体的に金魚を描いた作品約40点が一堂に展示・販売されます。 深堀氏の作品がこれだけ大々的に販売される機会は本展が初となります。酷暑のつづく中、金魚という夏の風物詩とともに涼やかなひと時が期待できそうです。
深堀氏は「2.5Dペインティング」で、水に見立てた透明樹脂に生命力溢れる優美な金魚を描く作家です。絵画でありながら立体感を感じる不思議な金魚の作品は日本をはじめ、ニューヨーク、ロンドン、ミュンヘン、香港など、国内外で多くの人々を魅了し、高い評価を得ています。
この2.5Dペインティングという技法は、長年の試行錯誤の末に、深堀氏自身が生み出した独自の技法です。器の中に樹脂を流し込み、固まった表面にアクリル絵具で金魚を少しずつ部分的に描いていき、さらにその上から薄く樹脂を流し込み、幾重にも金魚が描かれた層を重ねていきます。ひとつの層が乾くには2日間を要すこともあるそうで、そうした気が遠くなるような作業を繰り返すことにより、まるで生きているような金魚が表現され、絵画でありながら立体的な躍動感にあふれる作品となります。
《金魚酒》は深堀氏の代名詞とも言える作品であり、最も長く作り続けてきたシリーズです。枡を使用することで、日本人としての自身のアイデンティティが表現されています。また観る者の視線を真上から覗き込ませることだけに限定することで、金魚を最も美しく鑑賞する方法とされている“上見(うわみ)の美”が体現されています。
また、本展の大きな見どころのひとつとして、深堀氏が地域=日本橋との親和性を深めるために、日本橋料理飲食業組合の青年部「三四四会(みよしかい)」とコラボレーションした作品があげられます。食も芸術のひとつであり、その土地の大切な文化であるという考えのもと「三四四会」のお店の器に、深堀氏の世界観が閉じ込められています。
さらに、本展初日にはライブペインティングも開催されます。会場は本館1階 中央ホールで、5階まで吹き抜けの空間で圧倒的な存在感を放つ高さ約11mの壮大な天女像の前で、繰り広げられます。サウンドスケープ(音風景)をデザインするのは音楽家・斉藤尋己氏で、シンセサイザーの音色にのせて、深堀氏独自の技法を披露しながら、新たな金魚が生み出されます。この模様は、インスタグラムでライブ配信される予定です。
※イベントの詳細はこちらをご覧ください。
涼しげに泳ぐ金魚を愛でつつ、夏の風情を楽しめる『深堀隆介展「金魚解禁 日本橋」』にお出かけしてみてはいかがでしょうか。
タイトル | 深堀隆介展「金魚解禁 日本橋」 |
会期 | 2022年7月27日(水)~ 8月8日(月) |
会場 | 日本橋三越本店 本館7階 催物会場 |
住所 | 東京都中央区日本橋室町1-4-1 |
Webサイト | https://www.mistore.jp/shopping/event/nihombashi_e/fukahori_riusuke_50 |
開館時間 | 午前10時~午後7時 ※最終日は午後6時閉場 |
休館日 | 会期中無休 |
料金 | 無料 |