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平川祐樹 Untitled Tear in ANDO GALLERY

アンドーギャラリーでは平川祐樹氏の新作「Untitled Tear/2022」が発表されている個展が2022年6月21日 (火) から8月6日 (土)まで開催されています。
これまで平川氏は場所や事物に宿る「固有の時間」をテーマに、メディア考古学を応用した映像作品を制作。こちらのギャラリーでは4回目となる本展でも、その流れを踏まえ、視ることと触れることの根源的な接点に着目した世界観が展開されています。

5億4300万年前、生物が突然、複雑な形態に爆発的な進化を遂げたカンブリア紀。最新の学説では、その進化を促したのは目の誕生であるといわれています。単に光を感知するだけでなく、像を結ぶ視覚=目を獲得した三葉虫は、生物史上、最初の活発な捕食者となりました。それは他の生物にも影響を及ぼし、生き残るために視覚に適応することが求められ、光そのものが進化のメカニズムに組み込まれていきます。
話が飛躍するようですが、この点は、現代アートにおいて頻繁に問いかけられる「私たちの見ているものは、実際には何なのか?」という根源的な部分にも多くの示唆を与えてくれるような気がします。

平川氏は、スマートフォンの急速な普及によって、手の中のデジタル画像に触れると日々変化する情報が際限なく受信できる日常に、生物の進化史を重ね合わせたと述べられています。触れる、つまり触覚は、人間の五感の中でも最も原始的な感覚といわれており、これが情報を視る=視覚と相まって、いったい私たちはどのような進化の中を生きていると言えるのでしょうか?

今回の映像作品に現れるのは、カメラの心臓部である撮像素子(イメージセンサー)に直接置かれた人間の涙だそうです。平川氏の頭の中で生物の進化史と結びついた私たちの日常が、どのような深淵かつ壮大な思索やイマジネーションを経て、新作「Untitled Tear/2022」に至ったのか。それは作品の前に立たなければ感じ取ることができないでしょう。
どんなアート体験をもたらす世界観なのか。とても楽しみにしながら、清澄白河を訪れたいと思います。

タイトル 平川祐樹 Untitled Tear
会期 2022年6月21日(火)~ 8月6日(土)
会場 ANDO GALLERY(アンドーギャラリー)
住所 〒135-0023 東京都江東区平野3-3-6
Webサイト http://www.andogallery.co.jp
開廊時間 11:00 ~ 19:00
休廊日 日・月・祝日休
料金 無料