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マーク・マンダース —マーク・マンダースの不在 @ 東京都現代美術館

東京都現代美術館は政府による緊急事態宣言の発出を受け、2021年5月31日(月)まで臨時休館されています。6月1日(火)から感染予防対策を講じた完全予約制のうえ展示再開・開館されます。詳しくはこちらをご覧ください。

現代のアートシーンに独自の位置を占める作家マーク・マンダースの、国内美術館では初となる個展が東京都現代美術館で開催されます。独特な構造を持つと言われる彼の作品をじっくり堪能できる貴重な機会となるでしょう。
私たちと同じ時代や時間を生き、何かを感じている作家の作品の中には、あなたとの接点が必ずあるはず。“分かる”のではなく、展示(提示)される様々な「凍結した瞬間」を感じ、想像を広げていけば、現代アートならではの楽しみに出会えるはずです。

謎めいたインスタレーション、現実と虚構が重ね合った世界

なんとも不思議な構想から生まれた展覧会です。
展開されるのはセルフ・ポートレイトなのですが、よく観る自画像などの絵画ではなく、架空の建物=インスタレーションで表現されています。
そして、その建物の主人公は作家と同じ名前の架空の芸術家という設定だということです。しかも、その架空の主人公は“不在(absence)”らしいのです。お留守なのでしょうか

時の経過で風化したような今にも崩れそうな質感と、作りたてのような粘土の艶のコントラスト。複数のパーツが緊張感を保ちながら意外性のある配置をされながら、違和感のあるスケールもある…。
こうした虚と実が重ね合わさった空間は、マンダース作品の魅力のひとつといわれ、作品を観る私たちは実際の作品を目の前にしながら、どこか想像上の部屋の中に居るような不思議な感覚になるでしょう。
作家はこの展覧会の構想を2019年3月から温めており、今回は1フロア全体(1000㎡)をひとつの作品として構築されたということで、独特な世界がどんな風にスケールアップされたのかも楽しみです。

「凍結した瞬間」の世界に身をゆだねる

マンダースはオランダのフォルケルで1968年に生まれ、現在はベルギーのロンセにスタジオを構えて活動しています。
「建物としてのセルフ・ポートレイト」という構想は、もともとは18歳の時に自伝を執筆しようとして着想を得たそうです。それ以来30年以上にわたり、この構想に沿って一貫した制作が続けられています。
この構想は建物の部屋に置くための彫刻やオブジェなどを、まるで詩の言葉のように配し、その全体によって架空の芸術家の自画像を構築するというたいへんユニークでスケール感もある世界を具現化しています。


部屋に置かれた作品ひとつひとつは、マンダース自身の私的な記憶や生活、複数の時代や地域の美術史など様々な要素が含まれています。これらが前述した虚と実が重ね合わさった空間になることで、これを観る私たちにとっては複雑な感情がわき、時間の流れを失ったような感覚にとらわれます。
これをマンダースは「凍結した瞬間」と呼んでいて、私たちに強い印象を残し、私たちはその中で自分の記憶や内面の世界を旅することになります。


ヨーロッパに暮らすマンダースの私的な記憶や知見から構想された世界ですが、彼も私たちと同じ時代や時間を生きている人間です。どこかできっとあなたの感性とリンクするポイントがあるはずです。“分かる、分からない”ではなく、リラックスして彼の世界に身をゆだね、まず感じてみる。そこがこの展覧会を楽しむための第一歩でしょう。

初公開となる代表作にもご注目
本展で展示される作品には、近年のマンダースの重要な個展では必ず出品されてきた代表作も含まれます。
中でも《夜の庭の光景》、《マインド・スタ ディ》は、それぞれベルギー、オランダの美術館から借用される予定の作品で、日本では初公開となるマンダースの代表作です。


《マインド・スタディ》は 2013年のヴェネツィア・ビエンナーレに出品されました。また、 作家が「大好きな作品」だと語る、部屋のインスタレーションも展示される予定です。
2020年9月19日から2021年2月28日まで、金沢21世紀美術館でミヒャエル・ボレマンスとの2人展が開催されましたが、この展覧会をご覧になった方にとって、作品の見え方も違いますし、きっとマンダースをもっと好きになることでしょう。

タイトル マーク・マンダース
—マーク・マンダースの不在
会期 2021年3月20日(土・祝)- 6月20日(日)
会場 東京都現代美術館 企画展示室 3F
住所 〒135-0022 東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
Webサイト https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/mark-manders/
開館時間 10:00-18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
休館日 月曜日(5月3日は開館)、5月6日
料金 一般 1,500円 / 大学生・専門学校生・65歳以上 1,000円 / 中高生 600円 / 小学生以下無料

※ 本展のチケットでMOTコレクションもご覧いただけます。
※ 小学生以下のお客様は保護者の同伴が必要です。
※ 身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付添いの方(2名まで)は無料になります。
※ 予約優先チケットあり