1. HOME
  2. Events
  3. 注目スポット
  4. 東京ステーションギャラリー
  5. 大阪の日本画 in 東京ステーションギャラリー

大阪の日本画 in 東京ステーションギャラリー

東京ステーションギャラリーでは、企画展「大阪の日本画」が2023年4月15日(土)から6月11日(日)まで開催されています。近代において、商工業都市として大きな経済力を誇った大阪は、高い教養をもつ富裕層らが美術品を求め、それに応えるかのように北野恒富、菅楯彦、島成園といった作家が優れた作品を生み出し、弟子たちも育っていきました。そんな東京や京都の画壇とは違う、大阪の日本画の魅力が全6章に分けて紹介されています。
明治から昭和前期に生み出された、華やかで洗練された名品の数々を通じて、大阪の文化をも考える機会としてはいかがでしょうか。

大阪の近代日本画、初の大規模展!
明治から昭和前期にかけて大阪で生まれた日本画に光をあてた本展は、大阪中之島美術館が長年かけて収集したコレクションと、全国から集めた優品とで構成されています。あわせて約150点が出品され、東京や京都の画壇が注目される傍らで、その独自性が見えづらかった大阪の日本画に関する史上初めての大規模展覧会といえるでしょう(会期中、展示替えあり)。
※本展は、大阪中之島美術館で開催(1/21~4/2)の「開館1周年記念特別展 大阪の日本画」の巡回展です。内容は一部異なります。

 

伝統にとらわれない自由闊達な表現が花開く大阪
商工業都市として発展してきた大阪は、東京や京都とは異なる独自の文化圏を形成し、個性的で優れた作品を生み出してきました。近代に入り、東京の画壇が作品を公募展などで発表し、世に評価を問うような傾向があったのに対し、大阪では裕福な“パトロン”たちが存在し、彼らに支援されて作家たちが才能を磨き、画業に励むという違いがありました。こうした市民文化に支えられた近代大阪のアートは、江戸時代からの流れをくみつつ、伝統にとらわれない自由闊達な表現が花開きました。


また、本展に登場する画家の中には、大阪での成功を目指して移り住んできた者も少なくありません。当時の大阪に暮らす人々がどのようなアートを求め、何が画家たちを大阪に惹きつけたのでしょうか。本展では大阪らしい作品が誕生した背景にも触れながら、その特色が紹介されます。

躍動する個性が集結!50名を超える作家が登場
本展には大阪の女性を描き、妖艶で頽廃的な作風で人気を得て“悪魔派”とまでいわれた北野恒富(1880~1947)や、大阪における女性画家の先駆者で上村松園とも並び称された島成園(1892~1970)など、明治から昭和にかけて大阪で活躍した50名以上の才能あふれる画家たちが集結します。


この他、大阪の文化をユーモラスに表現した菅楯彦(1878~1963)、新しい南画を主導した矢野橋村(1890~1965)、女性像にモダンな感覚を取り入れた中村貞以(1900~1982)など、大阪で育まれた個性が登場します。

大阪は古くから日本の政治・経済・文化の中心として栄えた歴史があり、現在も西日本の中心的な街です。東京からすると特徴が多い「お笑い」や「くいだおれ」といった身近な文化や食だけでなく、大阪に花開いた独自の日本画の魅力を存分に堪能してはいかがでしょうか。

【展示構成】
第1章 ひとを描く―北野恒富とその門下
第2章 文化を描く―菅楯彦、生田花朝
第3章 新たなる山水を描く―矢野橋村と新南画
第4章 文人画―街に息づく中国趣味
第5章 船場(せんば)派―商家の床の間を飾る画
第6章 新しい表現の探求と女性画家の飛躍

タイトル 大阪の日本画
会期 2023年4月15日(土)~ 6月11日(日)
会場 東京ステーションギャラリー
住所 〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-9-1
Webサイト https://www.ejrcf.or.jp/gallery
開館時間 10:00 ~ 18:00
※金曜日は20:00まで開館
※入館は閉館30分前まで
休館日 月曜日(5/1、6/5は開館)
チケット情報 オンラインチケット購入はこちら
当日券=東京ステーションギャラリー1階入口
料金 【一般】 1,400円
【高校・大学生】 1,200円
【中学生以下】無料
備考 *障がい者手帳等持参の方は100円引き(介添者1名は無料)。
*学生の方はご入館の際、生徒手帳・学生証をご提示ください。