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ポーラ ミュージアム アネックス展2021 -自動と構成- in ポーラ ミュージアム アネックス

「ポーラ ミュージアム アネックス展」は、在外研修をされたアーティストの作品を紹介する展覧会です。後期となる今回は「自動と構成」をテーマに、いずれも才気あふれるみずみずしい4人の作家の作品に出会うことができます。
海外で研修することで、より刺激や理解のある創作環境を得たり、自己を見つめ直し、新たな視点や着想が生まれたりするのではないかと思います。観る側としてはそうした成果が作品の中に見つけることが楽しみのひとつでしょう。

[概要]

公益財団法人ポーラ美術振興財団は助成事業のひとつとして、20歳以上35歳以下の若手アーティストを対象に海外での研修を援助し、さらに活発な創作活動を奨励する取り組みを長らく展開されています。今回で第19回目となる「ポーラ ミュージアム アネックス展」はこの在外研修されたアーティストの作品を紹介するもので、ポーラ美術館館長木島俊介による監修のもと、前期・後期に分けて合計8名の作家が紹介されています。本展は後期にあたります。

本展のテーマは「自動と構成 “Automatism and Construction”」とされており、フライヤーでの木島館長によるコメントでは、出品作はかならずしもこのテーマにそって選ばれたわけではないとされています。コメントではさらに、自動と構成は別ジャンルで扱うものではなく、「自動の中にも構成があり、構成のなかにも自動がある」と述べられています。
「自動(Automatism)」とは理性による制御を除去し、意識下のイメージを表わそうとするもので、「構成(Construction)」はその対極にあるようなものと理解とするならば、両方がそれぞれに絶妙なバランスで融合されているように4名の作家の作品や創作姿勢から伝わってきます。少し抽象的なキーワードですが、作品の見どころへと誘う重要なキーワードかも知れません。

上田暁子
上田暁子はベルギーのブリュッセルを拠点に活動されています。上田自身の公式サイトによると、彼女の作品は複製や表現としての絵画ではなく、ある現象が変化していく過程や瞬間、その変化の原因を捉える媒体としてのあり方を模索しているとあります。上田にとって絵を描くことは考えることであり、絵を描くプロセスや筆のタッチによってかきたてられる想像力から、対象を見つけ出し、進化させることを意味するそうです。

 

 

倉和範
倉和範は今年、ハンブルク美術大学の修士課程を卒業される予定です。一度、グラフィック/ウェブデザイナーとして就職された後、2011年頃から自身の創作活動を展開されています。倉自身の公式サイトによると、これまで倉は「信じる力」というエネルギーについて考えながら作品を制作されてきました。現在の作品はすべて、そのことを考えながら進む道筋を示して、その思考の過程を反映させるために、グラフィック、彫刻、インスタレーション、言葉、音など、作品ごとに異なる素材、技法、手法を用いられています。

 

 

花房(鈴木) 紗也香
花房(鈴木) 紗也香はフランスで研修をされ、現在は岡山県奈義町を拠点に活動をされています。自身の公式サイトでは、作品のテーマは「内と外」で、安心感のある家の中からそうではない外の世界が見える窓というモチーフを選択されていると言われています。人の内面は複雑ですが、外からは表面しか見えないはずで、それらが同じ空間にある不思議な感じもするイメージが表現されています。

 

 

山本しほり
山本しほりはニューヨークを拠点に活動されています。アメリカは様々な人種や文化がうず巻き、いくつもの優れた才能が出現し、それがビジネスとして構築されています。そうした中で、恐らく日本人としてそして自分としてどう活動していくかという葛藤の末に生まれた赤いインクを使った特徴的な表現はスケール感があり、独自の世界観が展開されています。

 

 

タイトル ポーラ ミュージアム アネックス展2021
-自動と構成-
会期 2021年3月18日(木) – 4月18日(日)
会場 ポーラ ミュージアム アネックス
住所 〒104-0061 中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3 階
Webサイト https://www.po-holdings.co.jp/m-annex/index.html
開館時間 11:00-19:00 (入場は18:30まで)
休館日 4月12日(月)
料金 無料