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ゲルハルト・リヒター展 @ 東京国立近代美術館

東京国立近代美術館では2022年6月7日(火)から10月2日(日)まで、ドイツ生まれの現代アートの巨匠、ゲルハルト・リヒター氏の個展が開催されています。
日本では16年ぶり、東京では初となる美術館での個展で、リヒター氏自身にとって重要な位置を占める作品《ビルケナウ》が日本で初めて公開されるなど、最新作のドローイングを含む貴重な作品122点が初めて一堂に会し、60年におよぶ画業をたどることができる見逃せない機会となっています。

ゲルハルト・リヒター氏は1932年にドイツ東部の街ドレスデン生まれ、2022年には90歳を迎えました。「資本主義リアリズム」と呼ばれる運動の中で独自の表現を発表し、ドイツ国内だけでなく世界で評価されるようになりました。
その画業の特長は油彩画や写真、デジタルプリント、ガラス、鏡など多岐にわたる素材を用い、具象表現や抽象表現を行き来しながら、人がものを見て認識する原理自体を表すことに、一貫して取り組み続けてきた点にあります。

本展の会場構成は、リヒター氏がこれまで取り組んできた多種多様な素材や表現をそれぞれシリーズとして見ることができるようになっています。また特定の鑑賞順に縛られず、来訪者が自由にそれぞれのシリーズを往ったり来たりしながら、リヒターの作品と対峙することができます。

加えて、リヒター氏が大切に手元に置いてきた財団コレクションおよび本人の所蔵作品を中心に、最新作のドローイングを含む貴重な作品122点が初めて一堂に会します。まさに60年の画業の歩みやリヒター氏の思索の跡を“体感”できる個展といえるのではないでしょうか。

中でも日本初公開となる近年の大作《ビルケナウ》(2014年)は本展の大きな見どころのひとつです。ホロコーストというテーマが下敷きとなっている4点の巨大な抽象画からなる作品で見た目は抽象絵画ですが、絵具の下層にはアウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所で囚人が隠し撮りした写真を描き写したイメージが隠されています。
リヒター氏は1960年代から、このホロコーストというテーマに何度か取り組んだものの、この深刻な問題に対してなかなか適切な表現方法が見つかりませんでした。しかし、2014年にようやく完成するに至り、自らの芸術的課題から「自分が自由になった」と感じたとリヒター氏自身が語っており、同氏にとっての達成点であり、また転換点にもなった重要な作品です。

この他、東京国立近代美術館では同時開催されている「MOMATコレクション」内でも、同館が所蔵するゲルハルト・リヒター氏の作品が紹介されています。こちらも見逃さないよう、足をのばしたいものです。

タイトル ゲルハルト・リヒター展
会期 2022年6月7日(火)~10月2日(日)
会場 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
住所 〒102-8322 千代田区北の丸公園3-1
Webサイト https://richter.exhibit.jp/
開館時間 10:00-17:00(金曜・土曜は10:00-20:00)
*入館は閉館30分前まで
休館日 月曜日(ただし7月18日、9月19日は開館)、7月19日(火)、9月20日(火)
料金 一般:2,200円
大学生:1,200円
高校生:700円
*本展の観覧料で入館当日に限り、所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2F)もご覧いただけます。