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企画展「きらきらでん(螺鈿)」@ 根津美術館

見る角度によって異なる宝石のような美しい輝きを放つ螺鈿。奈良時代に唐(中国)から伝わってから現在に至るまで、日本の螺鈿は百花繚乱の様相を呈していると言われます。
螺鈿は作例とその歴史、技術をまとめて知る機会は決して多くなく、本展覧会では優れた作品を楽しみながら螺鈿の全体像を知ることができます。

●プレスリリースより●

[概要]
貝の輝く真珠層を文様の形に切り抜き、嵌め込んだり貼り付けたりして装飾する技法、螺鈿。「螺」は巻き貝、「鈿」は貝で装飾するという意味を持ちます。貝を用いる工芸品は世界各地にありますが、アジア圏では、漆工技法にも取り入れられました。用いられたのは主に夜光貝や鮑貝です。単なる白ではなく、内から放光するかのような青から赤のグラデーションのきらめきを持ちます。その貝と漆独特の美しい艶とが織りなす世界は古来、人々を魅了してきました。
しかし螺鈿について漠然とイメージすることはできても、作例とその歴史、技術をまとめて知る機会は決して多くありません。そこで本展覧会では、根津美術館の所蔵品を中心に、日本における螺鈿の受容と展開を編年的にたどりながら、影響関係にあった中国大陸・朝鮮半島・琉球、そして日本の螺鈿技術が概観できるよう構成しました。
奈良時代、唐から高度な技術が入ってきたことにはじまった日本の螺鈿の歴史。国内で厚貝技法が発達する中、鎌倉時代に入り、新たに中国大陸からもたらされたのは薄貝螺鈿でした。大量に舶載され続けたものの何故か技術的影響は少なく、その技法を取り入れたのは琉球王国です。日本が大きな影響を受けたのは、近世初頭、朝鮮時代(李朝)の螺鈿です。以降、日本の螺鈿は百花繚乱の様相を呈し、現在に至っています。
長い歴史の中で育まれてきた、きらきらの螺鈿の魅力を、本展覧会でご堪能いただきたいと思います。

[見どころ]

樹下人物螺鈿硯屏 (じゅかじんぶつらでんけんびょう)
古代中国の三聖人かと思われる人物が中央に表される。衣服の精細な模様の切り抜き、見る角度で色鮮やかに光る夜光貝。小品ながら薄貝螺鈿の魅力にあふれた作品。

 

 

 

楼閣人物螺鈿卓(ろうかくじんぶつらでんしょく)
日本で厚貝による螺鈿が展開する中、中国大陸では薄貝の螺鈿へと技法の転換が起こり、それらは元・明との交易により大量に輸入され珍重された。薄貝螺鈿で埋め尽くされた絢爛豪華な平卓は、元時代の貴重な作例である。

 

 

紫陽花蒔絵螺鈿文箱(あじさいまきえらでんふばこ)
桜の樹皮を貼り、その上に螺鈿と蒔絵で紫陽花が表される。萼の青から紫へと変化する鮑の薄貝の強い発色が、宝石のようにきらめく。

 

 

 

 

楼閣人物螺鈿箱(ろうかくじんぶつらでんはこ)
中国・元時代とする考えが主流ながらも、朝鮮・高麗時代の可能性も示唆されている。高麗螺鈿の遺例が希少な中、注目の作品。

 

 

 

裂地螺鈿小箪笥(きれじらでんこだんす)
杣田細工(そまだざいく)と呼ばれる、精緻に切り出した貝や金の薄板を密に置き並べて文様を表す螺鈿技法による作品。富山藩に抱えられた杣田家により伝承された。

 

 

 

[同時開催]

百椿図 ― 公家日記のなかの椿 ― (展示室5)
江戸初期の椿ブームを背景に生まれた「百椿図(ひゃくちんず)」を、椿好きの公家のエピソードとともにご覧いただきます。
49 人もの人々が賛を寄せるのも百椿図の特徴。俵屋宗達との合作がある烏丸光広や、本阿弥光悦と親交した阿野実顕ら公家も、和歌賛を書く。

点初め ― 新年の茶会 ―(展示室6)
「点初め(たてぞめ)」とは、年が明けて、最初に茶を点てること。新年にふさわしい吉祥の茶道具約20 件で、一年の来福を祈ります。
日本からの注文によって釜山で作られたやきものを「御本」と称する。「御本立鶴」はその代表作で、三代将軍徳川家光が下絵を描いたとされる。

 

 

タイトル 企画展「きらきらでん(螺鈿)」
会期 2021年1月9日(土)~2月14日(日)
会場 根津美術館
住所 〒107-0062 東京都港区南青山6-5-1
Webサイト http://www.nezu-muse.or.jp
開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 月曜日 ただし、1月11日(月・祝)は開館、翌12日(火)は休館
料金 一般1300円 学生1000円
*障害者手帳提示者および同伴者は200円引き、中学生以下は無料
日時指定予約は、こちらから→