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調和にむかって:ル・コルビュジエ芸術の第二次マシン・エイジ ─ 大成建設コレクションより @ 国立西洋美術館

国立西洋美術館は、20世紀を代表する建築家であり、画家でもあったル・コルビュジエ氏の設計により1959年に開館し、2016年には世界文化遺産に登録されています。登録にあたっては、「近代建築の5つの要点」を具体的に表現していることや「無限成長美術館」の思想を体現していること、そして日本における近代建築運動に大きく貢献したことが評価されました。
今回、同館のリニューアルに合わせてル・コルビュジエ氏晩年の絵画・素描を紹介する小企画展が開催されています。

国立西洋美術館は2020年10月から2022年4月に至る全館休館期間に、ル・コルビュジエ氏が設計した前庭のリニューアルを行っています。今回は彼の本来の設計意図が正しく伝わるよう、前庭を本館開館時の姿へと可能なかぎり戻されたそうで、一見すると開放的で、より同館へスムーズに足を運ぶことができるようになった印象を受けます。

また同館のリニューアルオープンに合わせて、2022年9月19日(月・祝)まで、ル・コルビュジエ氏晩年の絵画・素描を紹介する小企画展が開催されています。タイトルは「調和にむかって:ル・コルビュジエ芸術の第二次マシン・エイジ ─ 大成建設コレクションより」とされています。

ル・コルビュジエ氏の芸術傾向は第二次世界大戦前と、大戦後=晩年で大きく異なります。大戦前は機械万能主義を謳い、比例と幾何学によって明快に構成された絵画が見られました(第一次マシン・エイジ)。しかし、戦後は戦争による荒廃やその後の冷戦の脅威などを背景に、モダニズムを支えとしながらも、人間の感情や精神性に寄り添って社会の要求にどう応えるかを考えるようになります(第二次マシン・エイジ)。
そこでは骨や貝殻、そして人体などの自然界の姿やかたちと、厳格な幾何学的構図の融合を目指して、人間の生活に詩的な有機性を吹き込もうと試みました。
ル・コルビュジエ氏が国立西洋美術館を設計したのは、そうした指向性を持ち、思索を行っていた時期であり、彼はこの建物を通じて新たな時代にふさわしい理想を表現しようとしたのです。

今回リニューアルされた前庭とともに、ル・コルビュジエ氏の晩年の絵画・素描を紹介する小企画展を楽しみ、彼の想いや当時の時代背景に思いをめぐらせてみたいものです。

 

タイトル 調和にむかって:ル・コルビュジエ芸術の第二次マシン・エイジ ― 大成建設コレクションより
会期 2022年4月9日(土)〜9月19日(月・祝)
会場 国立西洋美術館 新館1階 第1展示室
住所 〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7
Webサイト https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2022lecorbusier.html
開館時間 9:30〜17:30
毎週金・土曜日:9:30〜20:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜日〔ただし、7月18日(月・祝)、8月15日(月)、9月19日(月・祝)は開館〕、7月19日(火)
料金 【当日】
一般:500円
大学生:250円
※高校生以下及び18歳未満、65歳以上は無料(入館の際に学生証または年齢の確認できるものをご提示ください)
※本展は常設展の観覧券、または「国立西洋美術館リニューアルオープン記念 自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」展観覧当日に限り同展観覧券でご覧いただけます。