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ジャム・セッション 石橋財団コレクション×森村泰昌 M 式「海の幸」−森村泰昌 ワタシガタリの神話 @ アーティゾン美術館

石橋財団のコレクションと現代美術家が共演する『ジャム・セッション 石橋財団コレクション×森村泰昌 M 式「海の幸」−森村泰昌 ワタシガタリの神話』がアーティゾン美術館で開催されています。
私たちは作品をよく観ているつもりでも、重要なポイントを見逃していたり、観た時の印象のまま鑑賞を終えていることがよくあります。このジャム・セッションでは、私たちは森村氏の視点を通じて、青木繁氏の代表作《海の幸》をより深く、そしてより広く楽しむことができるでしょう。

森村氏が青木氏への熱い想いを新たなる作品シリーズへと昇華
森村氏は以前から石橋財団が所蔵する青木繁氏《自画像》(1903 年)、《海の幸》(1904 年)にインスピレーションを得た作品を制作してこられました。本展で改めて《海の幸》が制作された明治期以降の日本の文化、政治、思想などの変遷史を“森村式”、略して“M式”「海の幸」として形象化し、青木氏への熱い想いを新たなる作品シリーズへと昇華させています。
展示は序章を含めて全5章で構成されており、第1章では私たちは青木氏の《海の幸》を鑑賞し、第2章では森村氏が《海の幸》を研究されたスケッチや記録映像、ジオラマ模型などの資料により、次の第3章と続く制作プロセスが紹介されています。
《海の幸》は10人の人物が3匹のサメを担いで歩く様子が描かれていますが、男たちが持つ銛(もり)がひとつのベクトルを感じさせるなど、森村氏は作家ならではの視点で《海の幸》の本質を理解する上で重要なポイントを明らかにされています。

森村氏のイマジネーションが広がる“変装曲”
森村氏は1985年に、ゴッホの自画像に扮するセルフポートレイト写真を制作して以降、今日まで、古今東西の絵画や写真に表された人物に変装し、独自の解釈を加えて再現する「自画像的作品」をテーマに制作し続けられています。
第3章ではM式「海の幸」変装曲として、「我々はどこから来て、どこへ行くのか」を問う大規模なインスタレーションが展開されています。森村氏がたったひとりで86人の登場人物を演じ分けて、10点の作品で明治、大正、昭和、そして現代から未来へと、私たちの行く末を示唆するような歴史絵巻が繰り広げられています。
そこには当然のごとく未曽有の災害であるCOVID-19も含まれ、特に復興の象徴となるはずであったオリンピックなど、共感する部分や森村氏からの問いかけの部分などもあります。《海の幸》という作品を丹念に読み込み、本質に迫るような思索を深めることで、ここまでイマジネーションが広がることに驚かされます。

青木繁になりきり、熱く語られるメッセージ
第4章のワタシガタリの神話では、青木氏に扮した森村氏による映像作品が上映されています。実は第2章あたりから、森村氏の大阪弁で熱く語っている音声が聴こえてくるので、第3章はその熱量を感じながら観ることになります。
映像作品では、“我々は何者で、どこから来て、どこへ行くのか”についても具体的に触れられ、ある意味、私たちにとっては救いのある言葉で締めくくられます。
石橋財団のコレクションと現代美術家が共演するジャム・セッションは今回が2回目ですが、石橋財団にしかできない企画展として今後も楽しみです。

タイトル ジャム・セッション 石橋財団コレクション×森村泰昌
M式「海の幸」−森村泰昌 ワタシガタリの神話
会期 2021年10月02日(土)〜2022年01月10日(月・祝)
会場 アーティゾン美術館
住所 東京都中央区京橋1-7-2
Webサイト https://www.artizon.museum/exhibition_sp/mshiki/
開館時間 10:00〜18:00(金〜20:00) ※入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜日(1月10日は開館)、12月28日〜1月3日
料金 日時指定予約制 ⇒チケットの予約はこちらから
ウェブ予約チケット1,200円、当日チケット(窓口販売)1,500円、学生無料(要ウェブ予約)
*この料金で同時開催の展覧会もご覧いただけます。
*ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ、美術館窓口でも当日チケットを販売します。
*中学生以下の方はウェブ予約不要です。